(写真提供:Photo AC)
健康やお金、おしゃれ、人間関係……70代、そして80代の人生1分1秒を楽しんで生きていくには、どうしたらよいのでしょうか。72歳を迎えた作家・林真理子さんは「70代は頭も体もまだ大丈夫。それなりに蓄えもできている。でもこれまでと全く同じことをしていたらダメ」と語ります。そこで今回は林さんの著書『80代になるとたいていボケるか死ぬ。70代は神様から与えられた特別な時間』より一部を抜粋し、林さんの痛快・人生論をお届けします。

定期健診をスルーしてはいけない

70代を健康で過ごすためには、お金も時間もかかる。

私は人間ドックにはお金を惜しまない。

中年の頃まで毎年受けていた人間ドックはごくふつうのもので、とてもつらかった。軽く麻酔をかけてもらったものの、胃カメラや大腸検査はとても苦痛でいつの間にかパスするようになった。

そんな時友人に紹介してもらったクリニックは、わりとラクチンのうえ一日で終わる。そして何か見つかった時は、すぐにいい専門医を紹介してもらえるシステムだ。最近はオプションとして、これにすい臓癌検査も加わる。ご存知のように、早期に発見するのがとてもむずかしいすい臓癌。ここでは胃腸の陰からすい臓の様子を、超音波内視鏡で見てくれる。

こうした人間ドックとは別に、定期的にふつうのクリニックに通い、血圧や血糖値などを見てもらう。日本大学の理事長になり、いろいろあった時、半年近くこのクリニックに行けなかった。久しぶりに行ったら、ストレスのため、体重が6キロ増え、血圧も20ほど高くなっていて驚いた。

「すぐにどちらも落とさないと倒れます」

と先生に叱られ、必死にダイエットをした。

これ以外にももう30年以上通っているのが歯のクリニック。2ヶ月に1度くらい行きクリーニングをしてもらう。パーティーなどに行き、年配の方々と名刺交換すると、歯槽膿漏の人が多いのにびっくりする。チェックとメンテナンスは、年寄りのたしなみだ。