自慢話は聞いて楽しく、オチのあるものに

70歳になると、もはや現役を退く人が多い。若い頃は同級生が集まると、自分が勤めている企業の話になり、かなり差が付けられたと思った。やがて夫の自慢となり、子どもの自慢になる。

それを聞くのがイヤで、しばらく同級生から遠ざかっていた。それが10年くらい前、昔のクラスメイトと会ったら、もはや自慢話は消えて、親の介護がテーマになった。わかるわかると、皆で慰め合い、いわば不幸共和制、すっかりうちとけた。

(写真提供:Photo AC)

そしてまた10年たち、親も亡くなり、聞くのは自分の病気の話ばかり。そこで浮上してきたのが孫の自慢話。どこそこの大学に入っただの、留学しているだの、まことに聞きづらい。

自慢話は聞いて楽しく、オチのあるものにしてほしい。どんなオチかというと、ものすごく高いお店に入ったのだが、結局は食べきれず土産にしてもらおうとしたが断られたとか、夫婦で高級温泉旅館に行ったのはいいが、クーポンを使ったせいかサービスが悪かった、とか、ほんの小さなウソや、あるいは誇張が必要である。