うちの家族構成はこうだ。

まず犬の群れがある。クレイマーはあたしの直属で、後のメンバーには基本無関心だが、チトーはクレイマーに対して忠誠心が強くある。そしてチトーは、いまだにリードをつけられず、知らない人が来るや隠れて出てこない座敷ワラシのような存在なのに、おそろしくコミュ力が高く、犬と猫の境界をかるがると超えて誰とでも遊ぶ。

次に猫の群れがある。メイとテイラーは同母同父の兄弟だから仲がいい。でも性格は違う。行動も好きな遊びも違う。いい感じに自分があり、いい感じにぺったりくっついている。そこにエリックが、一ヵ月半くらいの幼いときに加わって受け入れられた。

でもやっぱり兄弟の絆は強いから、ときどきエリックがぽつんとする。それがちょっと不憫で、ここに仔猫が来たら、エリックとコンビが組めるとあたしは考えた。

親元の鈴木智彦さんに「二匹どうですか」と言われても、あえて一匹だけもらってきたのはそういうわけだ。皮算用をしたのである。そして計算に間違いがあったのである。

遊んでもらえないジェシーが、あたしのところに来る。もちろんメイもテイラーもチトーも遊んでくれるが、仔猫はもっともっと遊びたい。それで「あそべ、あそべ」と要求しながら、あたしによじのぼってくる。寝るときはあたしの喉の上に長々と寝る。

これはもしかしたら、エリックが遊んでくれなくなったおかげで、多頭飼いの家のなかで、あたしと一対一の純正ペット猫ができたのではあるまいか。それで最初に言及した一人っ子の話につながるのである。