24年4月29日、当時歌う自信をなくしていたという母のために、娘のえみりさん(左)が企画したディナーショーにて(写真提供:辺見マリさん)

新しい人生を始める気持ちで

同じように心臓の病気を抱えている方が頑張っていらっしゃる姿を見るのも、励みになります。心臓リハビリに行くと、お仲間がたくさんいて。なかには90代の人もいるので、とても勇気づけられます。

私も、意識してみなさんに「今日も頑張ろうね!」と元気な声をかけると「マリさんが来ると明るくなるねぇ」と言っていただける。なんだか、連帯感が生まれるんですね。リハビリで知り合った方のなかにはライブに来てくださる方も。

体を動かしている間は集中するので不安から解放されるし、持続することで体調を保てます。年齢的にも骨密度や筋力が落ちやすく、継続が大事なので、週に4回くらいは体を動かしたいなと思っても、同じことを4回すれば飽きてしまいそう。そこで3年前から、社交ダンスのラテンを始めました。

きっかけは孫。うちで一緒にテレビを見ている時に、たまたまラテンダンサーが映って、私が「カッコイイよね」と言ったら、孫が「やってみたい」。でも通い始めたらすぐにイヤになったみたいで、代わりに私がその先生のところに通うようになったのです。

マスクをしたまま練習しているので、余計息が苦しくなり、1曲終わるとはぁはぁ。「ちょっと休ませてください」といった感じで、マイペースでやっています。

今週はちょっとしんどいなと思ったら、レッスンは休んでリハビリを優先。以前の私なら「休むなんてダメ」と頑なに思いがちでしたが、病気を経て、別に選手になるわけじゃないし「まぁいいか」と思えるようになりました。