若い世代にも広がる「答えがほしい」という風潮

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「自分で決める」を避ける傾向は、いま社会全体、特に若い子たちにも強く見られます。実際に若い世代を育てる現場でもよく耳にします。AIに「答え」を求めてしまい、社会の中で答えがないものに直面すると「やりません」と言ってしまう……失敗を恐れて挑戦しなくなっている傾向は確かにあります。もちろん、本人たちも困っていて、責任を全部取らねばならない状況や誰かに相談しても、分かってもらえない(周りも忙しすぎる・安心してたずねられる関係性を育てられていない)というケースもあります。

一方で、学生から社会人になるまで、大きな失敗をせずにきてしまうと「指示をまってしまう」「言われないと分からない」という状況になりがち。それゆえ、採用する側・育てる側としては、たくさん失敗して工夫してきた人を選ぶ傾向にあり、失敗談や立ち直った経験こそが魅力的に映ってしまうのも事実です。

実際に社会に出ると、正解がないことの方が多かったりもします。客商売であれば、客先によりけり、状況に応じて変わることは当たり前でしょう。パターンも都度都度考えていくことになりますし、パターン化できてしまうのであればそれこそAIの得意領域にあたり、人間が必要とされなくなっていくでしょう。

「言う通りにしか動けないのでは仕事にならない」というのは、教育を怠ってきた大人や管理職側の言い訳だと決めつけることもできないのです。「正解がない」ならば「トライ&エラー」する他ありません。そんな風に「自分で考えて、決める」という脳を動かすのは大変なもの。日頃からの訓練は必要です。

では、どうやって「決める」ことをしていくのか?

それでも心をすり減らさないでいられるのか?

今回は「大人の決断術」としてそのベースの部分を見ていこうと思います。