心をすり減らさないための「大人の決断術」
「決める」ということは、日頃からの訓練。しっくりくる選択をするために、普段から自分の「好き・嫌い」「苦手・得意」を知っておくことが大切。そのうえで、心が疲れているときの決断ルールをみていきましょう。
1. 心が疲れているときは「絶対に決めない」
○「決める」という行為には、膨大なエネルギーが必要です。しんどい時、心や体が不調なときは当然できません。
精神科の臨床でも、うつの時に「大事なことは今決めちゃダメですよ」と伝えているくらいです。一番重要なのは、決断の前に、決断できる状況なのかどうかを確かめること……。疲れているときの決めごとはストップしましょう。
2. 「今日はやめておく」という決断で、AIに意見を求めない勇気を持つ
○AIに聞く前に、必要な決断が「答えを保留にすること」です。
「今日はやめておこう」「元気になってから決めよう」「分からないこと」や、情報が出そろっていないとき……その情報が他のメンバーや外部からのものであれば、今やれることはありません。
後日出そろうなら、そこまではストップする……。
保留にして、足りないものをかき出し、共有する……それで十分です。AIが持っている情報ではないのだと気づくこと、AIに質問する前に、「パズルのピースが欠けている」と自覚すること、これが非常に大切です。
その際に欠けているかどうかを確認したいのであれば、「生身の人間」に聞きましょう。専門家でも上司でも同僚でもかまいません。人間とコミュニケーションをとる方が建設的です。そこで怯むならばなおのこと、「今日は質問もやめる」決断をくだしたいところ。
一度やめることがかえって、物事を進めてくれるのです。
3. 休める・ねぎらうことに集中する
○不安で何も手につかない、気になってしまってざわざわするという状況もあると思います。その際は、休養こそが大切です。
仕事ならばやれる部分をやる、それ以外は次へ送る。家に帰ったら、いったん忘れる。美味しいものを食べて、お風呂に入って体を温め、心と体のエネルギーを回復させることに集中しましょう。
最後に、何かにつけて決められない、不安や迷いが大きいときは、小さな決断から練習することも大切です。最終的に自分でよしとできるかどうか。小さなことからでかまいません。どれにするか、何が好きか、何が嫌いか、何が譲れないか。普段から、自分の軸について、しっかりと見つめておくとよいでしょう。
生活するうえで「ストレス」との闘いは、どうしても起きるもの。避けて通れないけれど、無理に増やしたり、押しつぶされそうなほどの状況になったりするのでは、ただただ辛くなるばかりです。自分のためにも、このときはこう、こういう場合はここまで、ここについてはこうする……パターンをちょっとずつ把握していくこと、そのうえで、「情報が足りないな」と思うことについて、絞って質問をしていくのならば、AIはいいパートナーになると思います。依存していないか?普段の使い方と同時に、自分の決断方法について知っておきましょう。

