楽屋挨拶の楽しい記憶、渋い記憶 

ヒャダ 僕は名古屋の公演を見たんですけど、関係者が圧倒的に少ないんで楽でしたね。「あの人が来てる」みたいなのがなくて。 

能町 それで言うと、青森で見たお笑いライブが最高でした。青森にナイツさんが来るから普通にチケット買って行ったんですけど、珍しく「これは楽屋挨拶に行っていいだろう」という気持ちになったんですよ(*)。青森は挨拶に行く人いないだろうと思って。

*TBSラジオ「土曜ワイドラジオTOKYO ナイツのちゃきちゃき大放送」に、“常連さん”(週替わりコメンテーター)として能町が出演している。

久保 競合相手がいないのはいいよね。

能町 そしたら、そのライブって芸人さんがたくさん出演していて、みんなが名前を知ってるような人が10組くらいいたんですよ(*)。お見送り芸人しんいちさんとか、トム・ブラウンさんとか。

*「青森県民共済PRESENTS お笑いスーパーライブ in 青森 2023」。出演者はナイツ、どぶろっく、モグライダー、トム・ブラウン、お見送り芸人しんいち、U字工事、流れ星☆、ザ・マミィ、ラバーガール、インスタントジョンソン、ニッチェ。

ヒャダ すごい顔ぶれ。 

能町 楽屋挨拶に行ったら「全員で写真を撮ろう」ということになって、私、興行主みたいな顔して、真ん中で写っちゃいました(笑)。 

ヒャダ めっちゃいいじゃないですか! 

能町 地方だったらそういうことがあんまり心理的負担なくできて、あれは良かったです。 

──楽屋挨拶って、そもそも何分くらいが適切なんですかね?

能町 うーん……1分、2分? 

久保 ちょっと感想を言って、「それじゃ!」みたいな感じですね。 

ヒャダ それくらいだと、どんな言葉を用いてもどうせ伝わらないし、伝えられないし。

能町 そうですね……なんか渋い記憶ばっかり思い出しますね。 

ヒャダ ですね。思い出したくない。 

久保 「楽屋挨拶をされる方はこちらに」って案内があればいいんですけど、ライブハウスみたいに小さい会場のときは、案内する人がいなくて、楽屋へのルートが見つからないことがあるんですよ。それで見つからない状況に耐え切れずに帰ったことがあった。招待してもらったのに。 

能町 そういうのはある。 

久保 でも後になって(招待した本人が)「なんで帰っちゃったんだろう?」と言ってたらしいと人づてに聞いて。

ヒャダ ああー、それは……。

久保 だからその人を紹介してくれた知り合いに叱られました。「そういうときは(楽屋がわからないなら)出待ちをしてでも挨拶を待たなきゃいけないんだよ!」って。その経験があったから、別の知り合いに招待されたライブでまた楽屋挨拶までのルートが分からず帰ったとき、(挨拶の代わりに)長文で濃厚な感想を書いてLINEで送りました。楽屋挨拶って難しいね。でも今回(「はやく起きた朝は…」の公演で)楽屋挨拶せずに帰ったのは、会ったら泣いちゃいそうな気がしたから。それも向こうに気をつかわせるから悪いなと思って。 

ヒャダ  悪いですかね? 泣いたら優しく抱きしめてくれると思いますよ。 

能町 きっとそうです。

2026年6月7日のこじらせライブより