(撮影:天日恵美子)
〈発売中の『婦人公論』10月号から記事を先出し!〉
銃撃戦も推理戦もなし――従来の刑事ドラマの常識を覆して社会現象となった『踊る大捜査線』が、14年ぶりに映画となって帰ってきた。織田裕二さんにとっては代名詞といえる作品。40年に及ぶキャリアと仕事にかける情熱について聞いた。(構成:上田恵子 撮影:天日恵美子)

<前編よりつづく>

選手を見ていたら、陸上競技の虜に

そんな青島と一緒に年を重ねて、僕自身も58歳になりました。40年近いキャリアのなかでは、音楽にも取り組みましたし、『世界陸上(世界陸上競技選手権大会)』のメインキャスターを四半世紀にわたって務める、という経験もさせてもらいました。

『世界陸上』のキャスターをはじめて務めたのは、『踊る〜』のドラマ開始と同じ1997年なんです。

陸上競技の経験もないし、競技に関心があるわけでもない僕になぜ、と思っていたら、「陸上に詳しくない視聴者に、陸上ファンになってもらいたい。その第1号があなたです」と、テレビ局のプロデューサーから口説かれました。うまいよね。(笑)

言われるままノッてみたら、シンプルな競技だけに、奥が深い。じゃあ、僕がわからないことを視聴者にも伝えよう。そういう気持ちで取り組んで、本当に僕自身がファンになっていきました。2年に一度の開催なので、好きでなければ続けられなかったと思います。