〈発売中の『婦人公論』10月号から記事を先出し!〉
銃撃戦も推理戦もなし――従来の刑事ドラマの常識を覆して社会現象となった『踊る大捜査線』が、14年ぶりに映画となって帰ってきた。織田裕二さんにとっては代名詞といえる作品。40年に及ぶキャリアと仕事にかける情熱について聞いた。(構成:上田恵子 撮影:天日恵美子)
銃撃戦も推理戦もなし――従来の刑事ドラマの常識を覆して社会現象となった『踊る大捜査線』が、14年ぶりに映画となって帰ってきた。織田裕二さんにとっては代名詞といえる作品。40年に及ぶキャリアと仕事にかける情熱について聞いた。(構成:上田恵子 撮影:天日恵美子)
あの刑事が定年間近に
「青島俊作」も58歳になりました。まだ刑事、続けてましたねぇ(笑)。脱サラして警察官に転身した20代の青島が、湾岸署の刑事課で奮闘する姿を描いた連続ドラマから約30年。
そして、映画版のシリーズ最終作が公開された2012年から14年経ち、今回公開される映画『踊る大捜査線 N.E.W.(エヌ・イー・ダブリュー) メトロポリスを駆け抜けろ!』で、青島は、警視庁の捜査一課に着任しています。
かつて、このシリーズを僕のライフワークにしよう、というほどの意気込みで取り組んでいましたが、前作でファイナルを迎えたこともあり、ひと区切りがついたと思っていたんです。まさかこの年齢になって、再び青島を演じることになるとは考えもしませんでした。
いや、ずいぶん前にね、「もしもまた『踊る〜』の続編が再びつくられることがあるのなら、(いかりや長介さんが演じた)和久さんくらいの年齢になった青島を見てみたいものですね」という話をしたことはあったんですよ。
だから、今作の製作はなによりの嬉しい誤算でした。連続ドラマのとき定年を迎えた和久さんを、皆さんは「老刑事」として見ていたと思うんですが、青島もあともう少しで定年ですから。