今回、オファーされたときの気持ちは、正直、「いや、まいったな」だったんですよ(笑)。というのも、スタッフの「もう続編はありません」という言葉を信じて十数年。実は、直前にほかのドラマの刑事役を2本も受けてしまっていたんです。
だから、この1年で、僕が出演する作品をご覧になる皆さんは、三者三様の刑事に扮する僕を目撃することになると思います。しかも、全部警部補(笑)。こんなこと、なかなか起こりませんから、青島ともども楽しんでもらえたら嬉しいです。
もちろん、今回の映画『踊る〜』の脚本も君塚良一さんが書いています。台本が届いたときは、ドキドキワクワクしながら開きました。青島はどんなふうになっているんだろう。どう年を重ねているんだろう――。そうしたら、最初から走ってた(笑)。おかしいでしょ、和久さんは腰をさすってばかりいて全然走らなかったのに。
君塚さんのなかに、やはり「走る青島」の姿があるんでしょうね。そこで僕なりに、途中で息切れしたり、荷物を重たそうに持ったりと、走り方に年齢が出るよう工夫しました。すべてのシーンで、全力で走り続けても面白味に欠けるし、さすがに無理。(笑)
じゃあ、なにかほかの表現はないかな、元営業マンの彼らしい、あのちゃっかりした感じも出したいなと思って、電動キックボードの導入を提案させてもらいました。
昨年、電動キックボードの正しい利用法を広く周知するために、大阪府警の警察官が公道を走行する取り組みを始めた、というニュースを目にしていたんです。ならば警視庁にも、と考えました。