101歳の長寿を全うした生活評論家、吉沢久子さんが綴った、毎日の小さな喜びを大切に、前向きに悔いの残らない時間を過ごす生き方。エッセイ集『101歳。ひとり暮らしの心得』(中央公論新社)から幸せな暮らし方の秘訣を紹介します。

<手紙やはがきで思いを伝え>

書くコツ、送るタイミング

何かを送るときの添え状、頂いた品のお礼、読者の方へのお返事などで、私は毎日1〜3通の手紙やはがきを書いています。あまりに数が多くて、年間にしたら何通出しているかわからないほど。

読者の方からのお手紙には必ずお返事を書きます。先日も何度か手紙をやり取りしていた富山の方が「地元でしか売っていない月世界というお菓子の《切れっぱし》がおいしいですよ」と言って手紙とともにそのお菓子を送ってくださいました。

お会いしたことのない方ですが、手紙によってこうしたつながりがあるのは幸せなことと思っています。

 

(写真:stock.adobe.com)

 

よく手紙を書くのが苦手だという方から「どうしたら気軽に書くことができますか?」と聞かれます。

私はそんなとき、「何を書き送りたいのか、思った通りを書いては?」とお答えします。机の上の花のこと、近所を通りかかったときの庭の様子などから書き出してもいいですし、電話で話すのと同じような気持ちで、身近なことを書けばいいのではないでしょうか。

身の回りの出来事をすくい上げて相手に伝える喜び、季節の喜び、旅に出た喜び、本や趣味・おいしいものを味わう幸せなどを書くこともワクワクした気持ちにつながることでしょう。