内田樹×内田るん　親子のお悩み相談「自己管理のできない息子にどう接すれば？」

誰もLINEに入れてくれない……

樹　だから、このお悩みは質問者が言うほど「すれ違い」じゃないと思いますね。コミュニケーションってそんなもんじゃないですか？

るん　そうですね。フラットに話ができたり、フラットに連絡をつけられたりできるといいですね。親子のLINEグループをつくったりとか。

樹　いま親子でLINEとかやっているの？

るん　みんなやっているよー。

樹　そうなの？　ぼく、誰ともやってないよ。

るん　それはお父さんがLINEをやってないからだよ。（笑）

樹　誰もLINEに入れてくれない……。凱風館（哲学と武道研究のための私塾）の諸君もLINEグループがあるそうですが、ぼくは「先生、こういうことになりましたから」と報告を受けるだけ。

ということで、最後にまとめると、親切な大家さんと下宿人という感じがいいんじゃないんでしょうかね。

るん　親はかまいすぎなんですよ、ご飯を作ってあげたり、ごみを捨ててあげたり、朝起こしてあげたりとか、なんでもしてあげすぎなんです。

樹　ほんとうに、今の言葉を高校生のるんちゃんを聞かせてあげたい（笑）。

るん　わたし、自分のぶんの家事は自分でしていたじゃん。ごはん以外は……。

樹　ごはん以外ね、そうでしたね。今日の「親子のお悩み相談」はこんな感じで会話しました。今日もありがとうございました。

『街場の親子論』、どうぞ宜しくお願いいたします。ではまた次回。バイバイ、るんちゃん。

るん　ありがとうございました。

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