親と介護について話しにくいときは、まずは主語を自分や他人にして切り出す

本記事では、高齢の親に対する立場として「子」という表現を用いていますが、子といってもきっと40〜60代の方が該当するのではないでしょうか。つまり、ご自身も「肉体的なピークは越えて、徐々に老いていく自分」を自覚なさっているでしょう。ここが、今回のテーマ「親と介護について話し合う」ときのポイントです。

というのも、「お父さんは自分の介護のこと、どう思っているの? そろそろ考えないとね!」なんて介護問題をストレートに切り出しても、ギスギスしがちです。

『自宅で暮らしたい「介護未満」の親の支え方』(著:藤原清明/青春出版社)

なぜなら高齢の方の多くは、自分の実年齢より若い感覚を持っているから(主観年齢)。実年齢が80歳でも主観年齢が60歳なら、子であるあなたご自身とたいして年が違わないわけです。「なんだよ、年寄り扱いして!」と憤慨されるかもしれませんね。

ですから、「まるで同世代の友人と語らうような感じで」がよいのです。たとえば、

「もう僕も61歳……。将来のことを考えるようになったよ。お父さんは10年後とか、どう考えているの?」

「私ももうすぐ還暦でしょう? 介護付き老人ホームのコマーシャルを見ると、妙にリアルでね。お母さんはああいうところ、どう思う?」

「子である私も間もなく高齢者の仲間入りだから、気になっているんだけど、あなたはどう?」方式ですね。これならば、「年寄り扱いして」とはならないでしょう。

また、第三者からの意見を用い、「問い詰め感」を軽減するのも一法。

「会社の先輩から『親が元気なうちに、たくさん話しておけよ』って言われたよ。そういえば、お父さんと先々の話、ちゃんとしてなかったものね」

このように、「誰かからのアドバイス」や、「テレビで言っていた」「ニュースで見た」などを糸口にして、話を進めるのです。

「コレ」で解決!
子が自分を引き合いに出して、親の意向を確認!