2019年4月創刊。発行部数は1万部に!

2019年4月。鳥大病院新広報誌『カニジル』は院内で華々しく記者会見を行い創刊された。病院広報誌の創刊で記者会見開催は、多分異例だと思う。意気込みの大きさに地元の新聞・テレビは大きく取り上げてくれた。

私の計算通りの事が起こった。創刊してしばらくして町や病院で色々な声を聞くようになった。

「『カニジル』読んでいるよ。鳥大病院に働く人たちはみんな凄いねー。改めてこの町の誇りだと思った。僕も患者だけれど、いい病院に診てもらっているなーと思えた」

町のラーメン店でラーメンを食べているとテレビのニュース番組で見たと、店主が気さくに声をかけてきた。

「前の広報誌の時には、取材や撮影でも、絶対に写してほしく無い、取材はお断りという病院内の看護師やお医者さんが多くて取材も大変でした。しかし『カニジル』の創刊以降は『取材してくれ、かっこいいから写真を写して欲しい』にガラッと変わった。取材の丁寧さや雑誌の写真や内容を見て、みんなこれならばイイと変化しました」と、前の雑誌を知る広報・企画戦略センターの古手のメンバーは顔を綻ばせた。

「面白い病院の広報誌を出したんだって」

医師や病院関係者も問い合わせて来た。その度に、広報メンバーは東京や大阪は言うに及ばず、福岡や広島など問い合わせていただいたところに『カニジル』を郵送した。当初7000部からスタートした広報誌はあっという間になくなり、部数を追加印刷、発行部数は1万部になった。

その後も、全国の病院から問い合わせがきた。明らかに『カニジル』創刊の大きな影響だった。

※本稿は、『病院がなくなる』(ビジネス社)の一部を再編集したものです。

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