「私にとって日常を書くことは、そんな心の機微をやり過ごさずに言葉にするということでした」

 

日常を書くこと

そしてこのたび、『婦人公論』の連載「獅子座、A型、丙午。」が、2冊目の本になりました。連載期間は、2017年から最終回まで9年間。私の50代が詰まっていると思うと、感慨深いですね。

その時々に感じたことを「ねえねえ、聞いてよ」と友達や娘におしゃべりするような感覚で綴ってきたのですが、改めて思うのは、「書く」意味がとても大きかったな、と。

モヤッとした感情、「ん?」と感じたひっかかり、心揺さぶられる何か――。私にとって日常を書くことは、そんな心の機微をやり過ごさずに言葉にするということでした。

感情が整理されるのか、書いてみて初めて、「ああ、私はこれが腹立たしかったんだ」「嬉しかったんだ」と気づくことが多くて。