かわいい義母を演じて

ここはひとつ、かわいらしいお義母さんを演じてみてはどうでしょうか。「次の母の日に何か考えてくれているなら、これがいいな」と明るく伝えてもいいですし、「これ素敵! ほしいわ」と聞こえるように呟くのも手。

形として残る物を遠慮したいなら、「食べ物がいいなぁ」と言うのでもいいでしょう。ポイントは、サンタクロースにお願いする子どものように、かわいらしくおねだりをすること。そうすれば図々しい印象にはなりません。

日頃から手紙などで、食べ物の好みを伝えておくのもいいでしょう。例えば、息子夫婦から果物をお裾分けしてもらったとします。そのお礼に「いただいたみかん、甘くておいしくて、自分でも買いたくなりました」と一筆書けば、「みかん好きです。待っています!」というアピールに。

少し高価な洗剤をもらったお礼に、「うちは柔軟剤を使わないので、この液体洗剤がすごく助かります。いただいたXXはとくによい商品ですね」としたためる。これで「柔軟剤はいらない」「このブランドの、この液体洗剤は気に入っている」と、暗に伝えることができます。

かわいいお義母さんになるには、言い方や伝え方の工夫が必要です。筆まめであることも大事。“言葉ケチ”にならず、そこのところこそ丁寧に対応しましょう。横着していてはよい関係性は築けない、と心得てください。

では、すでにもらった趣味に合わない贈り物はどうするか。頻繁に使う必要はありませんが、さりげなく、でも効率的に「ありがとう。使っているよ」のアピールはしておくべきです。

例えば、息子の妻から日傘をプレゼントされたとしましょう。趣味の仲間と出かけた際、その日傘を差している写真を撮り、「この間、お友だちとお出かけしたのよ」と見せる。彼女は「あ、私が母の日に贈った日傘だわ」と気づくでしょう。たった一度、一枚の写真でいいのですから、そのぐらいの賢さは大人として持っていてほしいですね。

イラスト
(イラスト:大野舞)