(『豊臣兄弟!』/(c)NHK)

天下人・豊臣秀吉…ではなく、その弟・秀長が主人公!これまでになかった視点からダイナミックに描く大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK総合、日曜午後8時ほか)。兄を支え続けた“もう一人の豊臣”にスポットが当たることで映し出される新たな戦国の世界が話題です。そこで歴史家で作家・評論家の濱田浩一郎さんに、ドラマをもっと楽しむための”ツボ”を解説していただきました。

圧倒的な地位を手に入れた秀吉

大河ドラマ「豊臣兄弟!」第30回は「清須会議」。

天正10年(1582)6月、織田信長を本能寺で討ち取った明智光秀は羽柴秀吉方の軍勢の前に敗れ去ります。

光秀を討ったことにより、秀吉は信長に仕えていた重臣らの中でも「圧倒的な地位」を占めることになりました。

とは言え、秀吉は未だ織田家の重臣であって、同家を超越する立場をすぐに得た訳ではありません。

信長の嫡男・信忠は京都で光秀により討たれましたが、信長の次男・信雄、3男の信孝は健在だったからです。