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女性に起こる体の不調、病院に相談できていますか? 食生活の変化などの影響で、女性特有の「婦人科がん」は増えています。そこで今回は、婦人科がんの基礎知識や、がんに関するアンケート調査、卵巣がんを早期発見、治療した演歌歌手・市川由紀乃さんの体験談を紹介し、受診や検診の大切さについて考えます。(婦人公論.jp編集部)
ワクチンで予防できる子宮頸がん
婦人科がんの専門医であるがん研有明病院の温泉川(ゆのかわ)真由先生に、3つの婦人科がん(子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん)について教えてもらいました。
――まず子宮頸がんについて。なりやすい年齢と主な症状は?
子宮頸がんは30~50代に多いですが、近年はより若い世代でも増えています。初めのうちはほとんど症状がなく、ある程度進行すると不正出血や性交時の出血がみられます。子宮頸がんは検診で見つけやすいがんです。
――子宮頸がんの原因は?
子宮頸がんの原因のほとんどは、ヒトパピローマウイルス(HPV)への慢性感染です。HPVは性行為で感染するウイルスで、予防にはHPVワクチンの接種が最も重要ですが、日本は外国にくらべ接種率が低いのが現状です。これは、日本人における接種後の副反応の詳細な調査を行うため、国が2013年から約9年間、ワクチン接種を勧める取り組みを中止していたことも関係しています。
――既に性的接触がある人はワクチン接種の意味はありますか?
HPVには複数のタイプ(型)があるため、すでにHPVに感染している場合でも、まだ感染していないタイプに対する予防効果が期待できます。ただし、すでに感染しているHPVを排除することはできないので、初めての性交渉を経験する前に受けることが最も効果的です。
子宮頸がんのリスク因子や発症ピーク年齢など