お金は自分のためにある
家計資産(二人以上の世帯)を年代別に見ると、40歳未満は900万円弱、40代は約1300万円、50代で約1800万円、60代で2700万円強、70代では2400万円弱になるそうです(総務省統計局・2024年のデータ)。50代までと60代以降に大きな差があるのは、子育てや住宅ローンなどにお金がかからなくなるからでしょう。
つまり、50代までは「家族に、子どもに」と使っていたお金も、60代からは自分のために使えるのです。
「老後には三つの信頼に足る存在がある。老いたる妻、老いたる犬、そして貯金」とはアメリカの政治家ベンジャミン・フランクリンの言葉です。もちろん、貯金を否定するわけではありませんが、これまで経済的な理由で、我慢してきたことやあきらめていたものがあるとすれば、それをそのままにしては後悔するのではないでしょうか。60代からは、まさにチャンス到来で、そのために資金が必要なら、それこそ貯金を使えばいいわけです。
じつは多くの日本人が、なんと2000万円前後の資産を残して死んでいくという話もあります。でも、お葬式代さえ残しておけば、子どもや孫が困ることなんてないでしょう。
「児孫のために美田を買わず」と語ったのは西郷隆盛。遺産が子どもたちの相続争いのもとになるとはかぎりませんが、世の中で遺産に絡むさまざまなトラブルが起きているのも事実です。