自分で稼いだお金は自分の人生で使いきる

私の知り合いは、還暦を迎えた記念に国産車からベンツに買い替えました。車体が頑丈で安全だというのが理由でしたが、じつは若い頃から「いつかはベンツ」と憧れていたようです。

また、別の知人は、それまでは格安旅行ばかりで、宿泊するのは中クラスの宿でしたが、60歳からは「鉄道旅行はグリーン車」「飛行機はビジネスクラス」、ホテルもスイートルームとは言わないまでも、定評のあるホテルや旅館と、ランクアップした旅行を楽しむことにしたそうです。当然、お金がかかりますが、「快適さには代えがたい」と話しています。

葬式がどれほど立派でも、自分自身で確かめるわけにはいきません。それなら、生きている間に楽しんだり、満足感を味わったりするほうが、意味のあるお金の使い方でしょう。自分で稼いだお金は自分の人生で使いきる……何も難しい話ではありませんね。

※本稿は、『老後は「いいかげん」がちょうどいい』(リベラル社)の一部を再編集したものです。

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老後は「いいかげん」がちょうどいい』(著:保坂隆/リベラル社)

これから年金で暮らしていけるか、自分が寝たきりになったら、認知症になったら、ひとり老後になったら……

でも、「もっと気楽にいきましょう」と、精神科医である著者は提案します。

すべての殻を脱ぎ捨てて、人生を自分らしく快適に過ごすヒントが満載の一冊です。