とはいえ、それぞれ個性をもつ住人同士の生活。トラブルが起きることはないのだろうか。

「もちろんぶつかることもあります。パッと文句を言ったら、あちらも返してきて、というようなことはしょっちゅう。でも長く暮らしているとね、皆さん深刻なもめ事にならないやり方を心得ているんですよ。私はここで喧嘩の仕方を学びました」

昨年康雄さんを亡くした後も引き続き「おでんせ」を守るオーナーのよし江さんは、「高齢者といっても70代、80代、90代はそれぞれ違います。人が出会い、時間を共有し、お互い学び合う。それが人としての幸せではないでしょうか」と語る。

共生型の住宅に住むということは、人と人が尊重し合って対等にかかわり合う「社会」で暮らすということ。それは、老後の一種の理想の形かもしれない。

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