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負荷を受け入れると扉は姿を現す

即動も多動も、慣れていないうちはむずかしいかもしれないね。

そういう段階のときは、たとえば「だれかに誘われたら絶対に断らない」っていうふうに、自分でフットワークを軽くするためのルールを決めてみるのもいいよ。おもしろいことが起こりそうな場所に、無理やり自分を連れていくの。

イベントでも食事でも遊びでも、誘われたら「はい!」。0.1秒で応じる。

もしかしたら、行く直前は面倒くさい気持ちになるかもしれない。家でゆっくりしておけばよかった……って、向かってるときも憂鬱だろう。新しい出合いって、それだけストレスなんだ。

でも、帰り道は、何らかの新しい鍵を手にしているはずだ。それを繰り返して、「おもしろい」って感じる回数を上げていくんだ。その中でときどき、「好き」が育っていく。

こうして、「飛び込めば何かおもしろいことが起こるし、『好き』が増えていく」ということが腑に落ちれば、少しずつ、即動・多動への抵抗もなくなっていくんじゃないかな。

そうそう、君たちも新しい習い事を始めるときはいつも恥ずかしがっていたけど、「バレエのときも最初はそうだった。でも、いまはめちゃくちゃ楽しい。ここもきっとそう。だから大丈夫」って言い聞かせてたね。

成功体験は、君たちの中で育っていく。一歩を踏み出すことにも慣れていく。

怖さ、苦しさ、恥ずかしさ、面倒さ……そういう負荷を受け入れないと、新しい扉は姿を現さないんだ。いつもの世界に閉じこもっていたら、扉は閉まったまま。

「好き」 も見つからないままだ。

動きまくって、「おもしろい」や「好き」を増やしていこう。

 

※本稿は、『20代の君へ。 働き始める前に読んでほしい父からのメッセージ』(田村淳:著/すばる舎)の一部を再編集したものです。

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