AI時代の本当の怖さ

どんな専門家でも、最初から一流だったわけではありません。簡単な仕事を繰り返しながら失敗し、先輩から学び、徐々に高度な仕事へ進んでいく。その長い積み重ねが、人間の技能を支えてきました。

ところがAIが初歩的な仕事を担うようになると、若者たちはどこで経験を積めばいいのでしょうか。

『AI時代に自分の頭でどう考える?: 奪われるのは仕事か、思考か』(著:池上彰/Gakken)

いきなり高度な創造性や判断力だけを求められても、それを支える土台がなければ成長することは難しいはずです。

つまりAI時代とは、単に「人間の仕事が減る時代」ではありません。人間が学び、成長していく仕組みそのものが揺らいでいる時代なのです。ここに、AI時代の本当の怖さがあります。