「壁打ちテニス」で思考を深める

これを私は「壁打ちテニス」と呼んでいます。生成AIに質問し、返ってきた答えに対してさらに追加の問いを投げかける。その回答に対してまた問う。そうやってキャッチボールを重ねるほど、思考が深まっていくのです。

しかしここで、根本的な問いが浮かびます。深い問いを投げかけるためには、何が必要でしょうか。

答えは明快です。問いを深める力は、学びの蓄積から生まれるものです。生成AIを道具として使いこなすための「問う力」は、結局のところ、本をたくさん読み、さまざまなことを学んできた蓄積がなければ育たない。

AIを使う力を高めようとすると、皮肉なことに「自分の頭で考える力」を鍛えることが前提になってくるのです。

※本稿は、『AI時代に自分の頭でどう考える?: 奪われるのは仕事か、思考か』(Gakken)の一部を再編集したものです。

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AI時代に自分の頭でどう考える?: 奪われるのは仕事か、思考か』(著:池上彰/Gakken)

AIに支配される社会で人間にしかできないことは何か。

「考える力」「問う力」を取り戻す。

情報を知識に、知識を教養に変える。