太田光の差し入れに御礼
<吾郎を失った直美は、りんやしのぶとともに、派出看護に力を注いできた。有料での看護を行う一方で、貧しい人たちには無料で看護を提供。特に、直美が看護について改めて考えるきっかけになったのが長屋に住む平蔵(爆笑問題・太田光)だ。戊辰戦争の生き残りで、酒浸りの日々を送る。弱い人に手を差し伸べたいという直美に対し、平蔵は「体は弱いが、弱い人間のつもりはない」と返した>
まず、最初に言わないといけないことがあって。太田さんが撮影現場にすごくおいしいふわふわのドーナツを差し入れしてくださったんです。太田さんに「ごちそうさまでした、おいしかったです」とお礼をお伝えした時に、「俺が差し入れたことを公の場で言ってほしい」と言われたので(笑)。この場で感謝をお伝えします。太田さんはいつも朗らかで、控室でもずっとお話をしてくださる。本当に優しい方です。
直美にとっての平蔵さんは「お金がなくて医者にかかることができない」という直美が最も看護を届けたいと思っていた相手でした。なので、平蔵さんのような人を看護できてうれしい。でも、平蔵さんに「体は弱いけれど、弱い人間じゃないつもりだ」と核心を突かれる。平蔵さんとの出会いによって、直美は「自分がやりたい看護は、綺麗ごとだったのかもしれない」と考えます。
撮影で出会った看護師さんから、訪問看護で大切なことは、患者さんの生き方や人生を否定せず、その方の人生がよりよくなるためにサポートすることだとお聞きしました。正解がないなかでも向き合い続ける。その過程が患者さんのためになるんだなと。誰かの人生に寄り添って生きることの大切さを直美を通して経験できました。