「いいことをした」という快楽

「ホワイトナイト」たちは、無意識に「かわいそうな人」を渇望しています。

「そんなに強がらなくても、本当はつらいんでしょう?」

『ロンドン紳士と脳科学に学ぶ 品格のあるマウントのとり方』(著:中野信子/日経BP)

相手が望んでもいないのに「もっとこうすればいい」と説くのは、相手のためではなく、自分が「いいことをした」という快楽を摂取するためです。

アドバイスを受け取る側は、実はその瞬間に「気持ちよさ」を搾取されているのです。ゴルフ場で初心者に絡む「教え魔」のおじさんたちは、まさにこのドーパミン中毒の末路といえるでしょう。

もちろん、おじさん、と書くことには理由があり、この背景にはアドバイスしたがりの傾向に性差があることがわかっているからです。