今度は青峰もビールを頼む。

「いいんスか、飲んで。体調は?」

「もう、いい。馬鹿らしくなってきた」

「そッスか。じゃ、僕も付き合いますよ」

 ソニックはファジーネーブルを注文する。相変わらずの甘党だ。

 お腹はいっぱいなので、食べ物の注文はしなかった。

 それぞれ自分の酒を半分ほど飲んでから、ソニックが口を開いた。

「アオさん、単刀直入に聞くッス」

 コト、とソニックのグラスがテーブルに置かれる。

 青峰はもう抵抗しなかった。本当は、秋葉原の居酒屋で打ち明けてしまおうと思っていたことだ。河岸を変えようと言われた時点で、ソニックにバレているのは察していた。

 ――あとは、ソニックに介錯してもらうだけだ。

「もし、間違っていたらとても失礼ッスけど、僕にも、一応根拠があるんで」

「いいよ。言ってみてくれ」

 ソニックは顔を上げた。

「アオさん、メグ伝、プレイせずに来ましたよね?」

 青峰は苦笑した。

「……やっぱり、バレてたか」

 青峰が認めると、ソニックは、とても悲しそうに目尻を下げてから、軽く笑った。歪んだ笑顔だった。