「金曜に帰宅して、ゲームを開封したけど……やる元気は湧かなかった。シャワーを浴びて、すぐ寝たよ。七時にアラームかけて……そしたら、ゲームをプレイして出かけられるし、緊急出勤のこともネタに出来る」

「……で、起きたのが十三時……」

 ソニックはこめかみを押さえていた。

「絶望的だろ? それでも昨日の夜開封していたおかげで、起動して少し触ることは出来た。グラフィックに感動したのは本当さ。音楽もいつも通りいい。だけど……一時間遊んだら、もう、疲れがやって来た」

 意思の力で持ち上げていたコントローラーを支えることが出来なくなってきた。理由は分からなかった。心は浮き立っているのに、腕が、目が、体がついていかない。

 でも、ずっと楽しみにしていたオフ会、結婚式を蹴ってまで参加を決めたオフ会なのだ。

 その場にふさわしい自分であるように。

 体験を重視する青峰は、自分に呪いをかけていた。