頭皮環境を整えると、新しい髪が育つ

ところで、いったん悪化した髪質は改善できるのでしょうか。

「頭皮は、髪の毛が生える『畑』です。肥沃な土地に生命力溢れる草木が育つように、健やかな頭皮からは元気な髪が生えてきます。つまり、頭皮環境を整えることで、これから生えてくる髪の毛に働きかけることは可能。一方、今伸びている毛髪は死んでいる細胞なので、変えることはできません」

そもそも健やかな頭皮とは?

「本来、頭皮の色は、青白いぐらいの白。ただ、加齢とともに頭皮も酸化や糖化が進んで、くすみや黄ばみが出てきます。青白いほどの白い頭皮を維持するのは、60代以降の世代では現実的ではありません。この世代の目安は、色ではなく、頭皮に違和感がないかどうか。かゆみや痛み、赤み、フケ、突っ張り感といった気になる症状があったら、頭皮のSOSサインと捉えてください。違和感が何もなければ、1日1回の適切な洗髪と保湿で頭皮環境は維持できます」

頭皮に気になる症状がある場合は、「バランスのとれた食事と質のよい睡眠を心がけ、シャンプーを見直したうえで、しっかり保湿しましょう。それでも症状が軽減しなければ、皮膚科を受診してください」と浜中先生。

加えて、紫外線対策も重要です。

「紫外線はたんぱく質を変性させるため、頭皮と毛髪に強いダメージを与えます。気温が30度以上になる日中の外出時は、日傘か帽子が必須。とくに長時間外にいるときは、帽子に加えて、頭頂部に頭皮用のUVケアスプレーをこまめに噴射しましょう。顔には日焼け止めを塗るのに、頭部には無頓着な方が多いのが気がかりです。頭皮と毛髪を守るためにも、ぜひ日焼け対策を心がけてください」

質のよい髪は健やかな頭皮から。次の記事では、頭皮環境を整える具体策を紹介します。

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後編につづく