(『豊臣兄弟!』/(c)NHK)

天下人・豊臣秀吉…ではなく、その弟・秀長が主人公!これまでになかった視点からダイナミックに描く大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK総合、日曜午後8時ほか)。兄を支え続けた“もう一人の豊臣”にスポットが当たることで映し出される新たな戦国の世界が話題です。そこで歴史家で作家・評論家の濱田浩一郎さんに、ドラマをもっと楽しむための”ツボ”を解説していただきました。

73万石の大名になった秀長

大河ドラマ「豊臣兄弟!」第37回は「秀長の国」。

天正13年(1585)8月、羽柴秀吉の弟・秀長は「四国征伐」(長宗我部元親征伐)の総大将として四国に出陣、元親を降します。

四国征伐完了後、秀長は当時の本拠地であった紀伊国和歌山に戻りますが、翌月(閏8月)、秀吉から新たな領国・大和国を与えられました。

それに伴い、秀長は大和国の郡山に移ることになるのです。

秀長は大和を得たことで、それまでの領国(紀伊国・和泉国)と合わせて約73万石の大名となったのでした(大和国を得たといってもその全域が秀長の所領になった訳ではありません。それは紀伊や和泉国でも同様でした)。

それは秀吉の配下で最大の領知高であり、秀吉が弟の秀長を大いに信頼しており、抜擢したことを示しています。