お祭りを作っているみたいな
そして、その木村さんの演出助手をしていた時代があったというのが、『氷屋来たる』で出会った栗山民也さん。なるほど木村先生の仕事をそばで見てきた人だな、という細やかさがあって、30ページの長台詞がある大変な芝居だったけれど、栗山さんのおかげで乗り切れたんです。
そのあと、『炎の人』と『それからのブンとフン』をやって以来、10年以上ご一緒できていないから、またやりたいんだよね。
『炎の人』(2009年)
栗山さんの演出は、役者の眠っている神経を起こしてくれる感じがするんです。起こしてもらうまでそこにあることさえ気づいていなかった神経を動かしてくれて、役が膨らんでいく。だから、中毒性があるというか(笑)。だいぶいろんなところが眠っている気がするから起こしてほしいなと、今、栗山さんを欲しているんです。
『それからのブンとフン』(2013年)
細やかさとはまた違う面白さがあったのが、串田和美さん。串田さんは、僕も出た『雁の寺』に出演していて、その頃から縁があったの。その後、西村晃さんも演じた村山知義の『KUNISADA 国定忠治』でご一緒した時に、初めて串田さんの演出を経験したんです。