(写真提供:越乃さん 以下すべて)  
100年を超える歴史を持ちながら常に進化し続ける「タカラヅカ」。そのなかで各組の生徒たちをまとめ、引っ張っていく存在が「組長」。史上最年少で月組の組長を務めた越乃リュウさんが、宝塚時代の思い出や学び、日常を綴ります。第134回は「手相にハマる」です

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手相にハマる

Instagramで時々流れてくる手相鑑定のリール動画。 
「この線がある人は大器晩成」 
「この手相を持つ人は、お金持ちになる」 
「最強クラスの強運手相」 
などなど。 

私は、占いをそれほど信じるほうではありません。 
朝のテレビの星占いで「今日は絶好調」と言われれば、ちょっと気分がよくなり、「今日は注意が必要」と言われれば、聞かなかったことにします。 

その程度です。 
ところが、手相の投稿が出てくると、なぜか指が止まります。 
そして、自分の手を見ます。 

「……ある?」 
手のひらを開いて眺め、縦横に走る線を目で追います。 
「これ……じゃない?」 
スマホの画面と自分の手を交互に見て確認します。 
あるような、ないような……。 

「最強の大器晩成の手相」 
また手を見ます。 
「……ある?」 
こんなことを繰り返しているうちに、すっかり手相が気になってしまいました。 

そもそも私は、 
「大器晩成」 
という言葉に弱いのです。 
若い頃なら、 
「才能があります」 
「スターになります」 
と言われたほうがうれしかったかもしれません。 
でも、ある程度人生を歩いてきた今、 
「あなたは、これからです」 
と言われると、妙にうれしいのです。