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女性の平均寿命が41年連続で世界一の日本。長い人生だからこそ、できるだけ健康に過ごしたいですよね。そこで、今回は加齢による病気について研究している一般社団法人日本抗加齢医学会理事長の森下竜一大阪大寄附講座教授と、特定非営利活動法人日本抗加齢協会のアンチエイジングアンバサダーを務める南美希子さんに「アンチエイジングと健康寿命」をテーマに語ってもらいました(取材・文・婦人公論.jp編集部 撮影:本社 奥西義和)

不老不死も夢ではない?

南 20年前とは「アンチエイジング」に対する医学界の見方も大きく変わったそうですね。

森下 「アンチエイジング」という言葉自体が、医学の世界では少し怪しいものとして受け止められていた時代がありました。

でもこれから先、老化予防は重要な概念になる。そのために科学的エビデンスを追求していこうということで、あらゆる診療科の医師が集まり、2003年に日本抗加齢医学会が立ち上がりました。

実際、年齢を重ねると骨粗しょう症や、動脈硬化、認知症などになりやすくなりますが、これらは別々の疾患でも共通要素がかなりあることがわかってきた。それら共通の要素をとらえることで、「病的な老化」が予防できるようになってきています。

欧米でもアンチエイジングは一般的な研究領域になっています。さらに一歩進んで「リバースエイジング」、つまり老化を巻き戻せるのではないかという研究まで進んでいて、マウス実験ではエビデンスも出てきています。ひょっとしたら不老不死も夢じゃない、というところまで来つつある。アンチエイジングは非常に進歩が早い分野です。

南 最近は「エイジングクロック」という言葉もよく聞くようになりました。

森下 近年注目を集めていますね。例えば、ある人は暦の上では60歳でも、体の状態は60歳相当とは限らない。実際の暦の年齢とは別に、その人の体そのものの年齢を測定する考え方を「エイジングクロック」と呼んでいます。

「ペース・オブ・エイジング(PoA)」という言い方もされます。同じ1年間を過ごしても、老化が速く進む人と、ゆっくり進む人がいる。だから重要なのは、「何歳か」だけではなく、自分の体が今どういう状態なのかを知ることなのです。