◆茶々の人物像について
学校の授業で学んだときは、気が強く、芯のある人物という印象を持っていました。
でも、脚本を読ませていただく中で、今作の茶々に対する印象は少しずつ変わっていきました。
少し素直になれないところがありながらも、自分の置かれた状況に真面目に向き合っている人なのだと感じたんです。
戦国の世を生きる武家の女性として背負わなければならないものと、自分自身が望む生き方との間で、どうすべきか悩み続けていたのではないかと思います。
そうした心の動きを表現するのは難しいところですが、自分自身の少し不器用な部分も役に生かせるのではないかと思いながら、撮影に臨みました。
◆母・市(宮崎あおい ※崎はたつさき)への思い
茶々が初登場する第30回の脚本を読んだとき、彼女はどこか強がっている女の子だと感じました。
市が持つ、静かに燃える炎のような強さを、まだ茶々は持てていません。だからこそ、強い言葉を使ってしまうのだと思います。
茶々にとって、母は絶対的な存在です。「お母さんのようになりたい」という思いは、演じる上でも強く意識しました。
市との最後のシーンは、私にとっても大切な場面のひとつです。宮崎さんの演技に圧倒され、自然と涙があふれてきたことを覚えています。
茶々は、母と過ごした時間やその言葉を胸に抱きながら、その後も生きていきます。私自身も宮崎さんとのシーンを思い返しながら、その後の茶々を演じています。