銃を使わず、頭脳で勝つ――スパイの本当の戦い方

スパイといえば、銃を片手に敵の秘密基地へ潜入し、迫り来る敵兵を次々となぎ倒す。そんな派手な銃撃戦を思い浮かべる人も多いだろう。

たしかに、CIAやMI6にも、任務に応じて銃器や護身術の訓練を受ける職員はいる。だが、実のところすべての職員が、ライフルや近接戦闘の訓練を受けるわけではない。

また、訓練で技術を磨くことと、それを実際の任務で使用することは、まったくの別問題だ。現実には、多くの情報機関員が銃を携行することなく勤務し、実弾を撃つ機会もないままキャリアを終える。

現場の仕事の中心は、戦闘ではなく、情報の収集や分析、人間関係の構築にあるからだ。