国民一人の生涯でみると、実に2人に1人ががんにかかることになります。がんは決してめずらしい病気ではないのです。しかし、がんと診断されることは、本人にも家族にとっても一大事。病気についてわからないこともたくさんあります。今回は、よく耳にするけれど、しっかりと内容までは知らない人も多い、「がんの病期(ステージ)」について。がんと向き合うために大切な情報をまとめた『がんになったとき知りたいことが全部のってる本』より、一部を抜粋して紹介します。(監修:山口建)
がんの進み具合を客観的に示す
治療法の選択にも重要
がんの診断が確定すると、「手術療法」「放射線療法」、抗がん薬、分子標的薬、免疫治療薬、抗ホルモン薬などの「薬物療法」を三本柱として、最も効果が高い治療法が検討されます。本人や家族は医師の説明を受けるとき、「がんの種類」「がんの病期(ステージ)」 という言葉を耳にするでしょう。
がんの種類は細分化されています。発生する細胞の種類によって分類され、代表的なのは、「上皮細胞から発生する癌」、「骨や筋肉などの結合組織から発生する肉腫」、「血液の細胞から発生する造血器腫瘍(血液系のがん)」です。
「胃がん」「肺がん」といった、臓器別のほか、さらに肺がんを例にとると、「扁平上皮がん」「腺がん」「小細胞がん」「大細胞がん」などに細分化。ただし、がんの種類によっては、細かい分類がないものもあります。
一方、がんの進行度を知るための指標が「がんの病期(ステージ)」 です。これは、がんの進み具合を示しています。1期から4期に分けることが多いですが、がんの種類によっては0期もあります。またステージごとに、「a、b、c」など細かく分かれている場合もあります。
《Point》「がん」と「癌」の違い
「がん」は一般のがんとともに骨や筋肉などから発生する肉腫や、白血病などの血液系のがんも含む。一方、「癌」は皮膚や胃などの表面を覆う上皮細胞から生じる悪性腫瘍を表す。医学的な区別はあるが、一般的にはすべての悪性腫瘍に対して「がん」を使うことが多い。
「がん」は一般のがんとともに骨や筋肉などから発生する肉腫や、白血病などの血液系のがんも含む。一方、「癌」は皮膚や胃などの表面を覆う上皮細胞から生じる悪性腫瘍を表す。医学的な区別はあるが、一般的にはすべての悪性腫瘍に対して「がん」を使うことが多い。