クマスプレー選びのポイント

別の製造関係者によると、クマスプレーについては、価格の高さやどの品の効果が高いのかわかりづらい、さらに練習不足によって携行率が上がらない、といった課題があるという。選ぶ際には、唐辛子成分のカプサイシンが入っている、遠くに噴射できるようにガス圧が高い、スプレーの先端が自分に向きにくい、といった点がポイントになるという。

秋田県内では、自治体が高価なスプレーの購入費用を補助する取り組みも始まっている。美郷町ではカプサイシン成分が1%以上で噴射距離7メートル以上、噴射時間6秒以上などの条件を満たすスプレーを購入した世帯に対し、1回限り1本の購入金額の半額(上限5000円)を補助している。別の自治体でも、団体の行事や野外イベントの際に無償で貸し出している。

多くのクマ対策の講座は教室での座学が中心だが、体育館や広めのホールなどを会場にし、例えば参加者は普段着に近い姿で実際に防護姿勢を取ったり、スプレーを噴射するといった実習がさらに必要になってくるだろう。

※本稿は、『ルポ クマ襲撃: 被害最多県 秋田の現場から』(平凡社)の一部を再編集したものです。

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『ルポ クマ襲撃: 被害最多県 秋田の現場から』(著:工藤哲/平凡社)

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