食事の準備のため暑いなか火をおこすが、調理の選択肢はほとんどない(撮影:サマル、撮影日:25年5月17日)

 

サマルさんの長男は高校の卒業試験の勉強をしているが、「なぜ勉強するんだ? 卒業後は何をすればいいんだ?」「大学なんてないし、ほとんどが破壊されている。ガザには未来も希望も仕事もない」と。

すねる長男に、サマルさんは「もしかしたらこの状況は変わるかもしれないから、一所懸命に勉強し、働きなさい。一所懸命に働けば報いが与えられるのだから」と答えた。

パレスチナには教育熱心な母親が多い。イスラエルの占領下で、パレスチナ人がイスラエルに立ち向かえるのは教育だと考えている。

サマルさんも多くのパレスチナの母親のように、教育こそ、困難に立ち向かう唯一の武器だと捉えているようだ。