世界はいつまで見ているつもりなのか
イスラエルはガザを完全封鎖し、食料が入ってこないため、体力のない者から体が弱っていく。乳幼児の餓死が広がった。
封鎖の影響がサマルさんの子どもたちにも出始めていた。重要な栄養源である小麦粉と砂糖不足のために、すぐに疲れを訴えるようになったという。小麦粉が不足するとレンズ豆がパンの代わりを果たす。
サマルさんは「レンズ豆が私たちの救世主です。良い代替食であり、一日をとおして定番の食材です」と言うが、息子たちはレンズ豆料理ばかりなので、うんざりしているそうだ。
「私たちはいつまで破壊的な攻撃のなすがままにされなければならないのでしょうか。私たちがつぎつぎと死ぬのを、世界はいつまで見ているつもりなのでしょうか?
虐殺と破壊が至るところでつづき、子どもたちは殺され、焼かれ、孤児になっています。私たちは死刑を宣告されているのか、執行猶予つきなのか、それともまだ自分たちの執行の番が来ていないのか。本当にそう感じ始めています」
サマルさんはこれまでも戦争を経験してきた。08〜09年、12年、14年、21年と多くの恐怖を体験している。しかし今回のような恐怖は初めてだという。
「母親である私にとって、そしてガザのすべての母親にとって、たび重なる戦争と完全に非日常化した生活のなかで子どもを育てるのは大変なことです。ガザでは、悲しみ、破壊、痛み、抑圧を除いて、すべてが止まってしまいました。しかし私は母親として前に進まなければならないのです」