左上:2週間に1度の買い出しは、完全防備で。これまでアメリカ人はマスクをつける習慣がほとんどなかったそう
右上:自粛中、以前より料理をするようになったという和央さん
左下:結婚記念日ディナーの1枚
右下:窓からハドソン川が見える部屋で、愛犬どんどんと。水がある景色のおかげで、心が和んだとか(和央さんインスタグラムより)

その後、ミュージカル『CHICAGO』でヴェルマ・ケリーを演じた女優が世界中から集まって歌う動画プロジェクトに声をかけていただきました。世界は引きこもりモードでも、真っ赤な口紅に黒いドレスで行こう、って。劇場を貸し切る人もいれば、私のように家で撮る方もいたり、バラバラだけど、自己をはっきり主張する。

NYでは年内のブロードウェイ再開はないですし、その先もまったくわかりません。でも、世界のショービジネスの一線で生き抜いている舞台人たちは、何でもアリの強さを持っています。

7月に宝塚大劇場、東京宝塚劇場の再開を聞いた時は、うれしくて涙が出ました。でも直後に第二波の影響でまた休演……。気持ちは揺れ動きますが、この状況を乗り越えるためには、私は逆に「鈍感力」を磨こうと思っています。

何が起きても「ま、いっか!」と、楽天的に流していく能力で、宝塚時代から身につけようと意識してきたことです。本当は舞台に立つ前はナーバスになるんです。舞台では失敗もあるし、思うようにいかない時もある。でも、「今日は精一杯がんばった。だから、これでいい」と、思い切ることが大事だと心から思うようになりました。

パンデミックの中でも同じです。仕事で忙しく飛び回る3ヵ月も、家に閉じこもる3ヵ月も同じ時間。だからこそ、自分ができることを精一杯やって、希望を失わずにいようと思っています。

和央さんのメッセージ動画配信中

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