●介護は最終的に相続問題につながる
いざ主介護者になると、毎日必死で小さなことまでは頭が回らなくなると思います。しかし交通費など大きなお金だけでなく、ジュースやティッシュなどの細かいお金も、何年も積み重なれば山となります。
そこでぜひおすすめしたいのが、介護者手帳を作ること。やったことを書き込み、レシートもすべてそこに貼り付けておきましょう。介護は最終的には相続問題につながっていきます。きちんと記録を取っておくことは、財産分与や後々のトラブル回避に役立ちます。
経済的にはあなたのお考えどおり、お父様のお金で賄えるサービスを探すのが原則です。ただし、年金と貯金ではどうしても足りない場合、例えば自宅に住み続けたまま、老後の資金を金融機関から借り入れる「リバースモーゲージ」という制度もあります。
国の制度としても、同様の高齢世帯向け生活福祉基金貸付制度があり、窓口は都道府県社会福祉協議会が行っています。
また、お父様は認知症でお一人暮らしということですので、消費トラブルには気をつけてください。日々進化する振り込め詐欺や、高額な健康関連商品の購入など、帰省のたびに、家の中の様子に変化がないかチェックして未然に防ぎましょう。