悩むよりとことん考える
つらいと思ったこと、ですか?すごくつらくて苦しくて……という経験は、たぶんまだしていないんじゃないでしょうか。撮影現場が好きなので、撮影中はすごく楽しんでいます。
でも、悩むというより、とことん考えるタイプなので、どんな役でもどんなシーンでも、すべてじっくり深く考えます。いろいろな場合を想定して、しっかり考えておくようにしています。わたしは基本的に考えることが好きなので、この作業は全然苦ではありません。ここで悩み抜いているおかげで、現場でつらくてたまらない、ということにならないのかもしれませんね。
頑張ろうと思う原動力は――さきほどお話しした、『あさが来た』の現場で感じたことにつながるのですが――みんなで力を合わせてひとつの作品を作り上げることの喜びです。モノづくりの楽しさに突き動かされて今がある気がします。そんななかで、ときに同じ感覚で物事を捉え、共有できる人に遭遇したりすることもあります。それがすごくうれしくて。もうこの喜びが味わえるなら、いくらでも頑張れるような気がします。