眉は、太さ、長さ、濃さ、左右のバランスと、考えるべき課題が多く、メイクに苦手意識を持つ人もいるようです。けれど自眉の形にとらわれず、自由自在にアレンジを楽しめるのもこのパーツならでは。今回はコラムニストのジェーン・スーさんと、料理研究家の柳瀬久美子さんをモデルに、ワンパターンを脱出して新しい魅力を引き出す眉メイクを、山本浩未さんが提案します(撮影=天日恵美子(人物)、スタイリング=白男川清美、イラスト=さとうあゆみ、文・構成=片岡えり)

今回のモデルはジェーン・スーさん

ジェーン・スーさん シャツ ¥42,000/レキップ イヤリング ¥10,000/プティローブノアー 山本さん タイプライターシャツ ¥24,000/プレインピープル(プレインピープル青山)
山本浩未さん(左)
やまもと ひろみ 1964年広島県生まれ。ヘア&メイクアップアーティスト。資生堂美容学校を卒業後、資生堂ビューティークリエーション研究所を経て独立。「今すぐ実践できるメイクテクニック」を発信し、ポジティブな美容理論が人気。著書『たるみはメイクでなくせます!』も好評
ジェーン・スーさん(右)
1973年東京都生まれの日本人。 コラムニスト、作詞家、ラジオパーソナリティ、音楽プロデューサー。TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』のパーソナリティは5年目。本誌の連載をまとめた著書『これでもいいのだ』が好評発売中

ジェーン・スーさん……
「頑張るほど、キツく堅い印象に仕上がりがちです」

スー 眉毛はしっかりあるほうですが、眉の形に沿って描くといつも左右非対称になってしまいます。

山本 顔がシンメトリーな人はほとんどいないのですよ。スーさんの場合は、眉の形の問題ではなく、顔の左右のカーブというか奥行きが違う。だからそのまま描けば眉山の位置が変わるんです。

スー どうしたらいいですか?

山本 意識するとしたら、左右の眉頭を揃えることでしょうか。でもいつもメガネをかけているなら、 フレームがメイクのかわりになってくれるので、あえて眉をきっちり描かず、抜け感重視でいいのでは? 整った顔立ちを生かしつつ、“パリの夕暮れのような女っぽさ”を出したいですね。

スー それ、一番難度が高い(笑)。 キツく強く仕上げることはできるのに“抜け”が下手で、やわらかく色っぽくなりません。