そういうことが度々あると、妻の心がコロッと変わることがあります。ある日突然、「別れたい」と言われるかもしれません。本当は会議があろうとなかろうと、喧嘩の途中で家を出てはいけないのです。

その点、退職すれば喧嘩をしても好きなだけ出来ます。途中で嫌になって逃げ出したくなっても、とりあえず思いっ切りやっておけば、喧嘩は少なくなるものです。

 

会社を辞めて嘘を付かなくてもよくなった

会社を辞めて良かったことその2に、後ろめたさがなくなったことがあります。高額の給料を貰うことの後ろめたさです。今は原稿を書くのが主な仕事になっていますが、ぼくは書くのが遅いので、時給に換算すると200円ぐらいになります。後ろめたさは全くありません。

それから、嘘を付かなくてもよくなったことがあります。

日本を例に取ると、経済は右下がりになっています。出版市場は、売り上げ2兆6563億円あった1996年をピークに、2019年では電子書籍を入れても1兆5432億円にまで下がっています。ピーク時の58パーセントです。

出版に限ったことではなく、どの業種もほぼみんな右下がりです。それなのに、どの会社も右上がり思考をして、今日より明日、明日より明後日のほうが売り上げが上がると、無理にでも信じ込もうとしています。コロナ禍でみんなが現実を見るようになればいいのですが、達成出来もしないノルマを課せられ、「もっと売れ!」と言われる社員は可哀想です。だから、かんぽ生命の不正販売のようなことが起こるのです。