地元で何かしたい人の背中を押してあげたい

バービー 高良さんも熊本のために活動していますよね?

高良 2016年に熊本地震が起きた際、東京に出てきている熊本の人たちと現地で給水ボランティアをしました。その時はすぐに話がまとまり、さほど問題なく事を進めることができましたが、バービーさんの場合、もともと興味のない人たちを説いてまわることから始めたわけですから、大変だったと思います。

バービー 高良さんたちのケースは、やるとなったら連係プレイがうまくかみ合いそうですね。

高良 そうなんです。ただ、僕が1人でトラックに水を積んで行ったみたいな報道をされましたが、全然そんなことはなくて。地元のために何かしたい人たちが集まって、迅速に動いた結果です。「くまもと復興映画祭」も同じで、熊本出身の映画監督の行定勲さんが先頭に立って動き、皆を巻き込んでくれました。僕はTシャツのデザインを担当させていただいています。

バービー 私も、北海道にいる甥っ子たちの未来のためにも、今後は東京から介入するのではなく、地元で何かしたい人を後押しすることができたらいいなと思っています。田舎には田舎の良さがありますからね。あとは今後オンライン化が進んでいくはずなので、都会との格差が広がらないよう、教育の機会や情報など、提供できるものがあればしていきたいです。

高良 僕も熊本については、無理に外のものを取り入れるのではなく、地元から生まれていくのが理想的だと考えています。と同時に「熊本ではこんなことができます」「こういう面白い人がいます」といったことを、もっと皆に知ってほしい。本当にすごい可能性を秘めた街なので、レールを敷くとは言わないまでも、そっと背中を押すような応援をしていけたらいいなと思います。お互いに頑張りましょう。