眼球がよく動くようになる目のストレッチ

そこでいくつかトレーニング法を教わったのだが、これが拍子抜けするほどカンタン。

松島さんは左腕を前に突き出し親指を立てた。右腕は左手と一直線になるように胸の前でこちらも親指を立てる。その指先を右、左と交互にしっかりピントを合わせる。かと思えば、一点を見つめながら、首を傾けたり、回したり。

真似をしてやってみると、動きによっては、眼球がグリグリと突っ張っているような感覚もある。だが正直いって、これで目や脳のトレーニングになるのかしら、と思うほどあっけない。1セット5分なら、毎日でもできそう。

松島さんの後を追って数回キョロキョロしただけで、その直後にスマホの画面を老眼鏡なしで見てみると、あれ? 鮮明とは言わないまでも、文字が読める。

それを松島さんに伝えると、「反応、早いですね(笑)。眼球トレーニングのいいところは、一定期間続けると、リバウンドしづらいことです。正しい目の使い方が脳に記憶されるんですよ」。

教えてもらった基本運動は4つ。まず《眼球がよく動くようになる目のストレッチ》。視点を変えずに、首を上下、左右に動かす。これはそれぞれ5往復。

 

1) 目のストレッチ

(1)片方の腕を目線の高さに上げ、親指に目のピントを合わせる

(2)視線を親指に固定したまま、首を上下に動かす

(3)同様に左右にも動かす(それぞれ5往復)