「両目のチームワーク」で左右のバランス調整

最後は《両目のチームワーク》を良くするトレーニングだ。

「利き手があるように利き目もあります。放っておくと利き目に頼ってものを見るようになってしまう。これが身体のバランスを崩す原因になります」と松島さん。

 

4) 両目のチームワーク

片手の親指を鼻の高さで顔の5~10センチ前に立て、もう片方の手は顔からできるだけ遠くに伸ばして親指を立てる。遠くの指にピントを合わせ、次に手前の指にピントを合わせる

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眼球トレーニングをするときは、姿勢を正すこと。姿勢が悪いと、身体が歪んだ状態でトレーニングをすることになって効果が半減してしまうからだ。また、姿勢が悪いと、前向きな気持ちになれない。

ただし、眼球トレーニングは、あくまで目に違和感がない人に向けたもので、眼科の既往歴がある人や治療中の人は、まず主治医に相談することが必要だ。

それにしてもこんなに簡単なら、毎日やるしかあるまい。

トレーニングを始めて数日後のこと。朝、起きるといつも首の右側が凝っているのに、あれ? なんともない。 目と首の筋肉は連動しているので、トレーニングで改善すると聞いていたが、こんなにも早く結果が出るものだろうか。

いつも思うことだけど、身体はなぜこうも恩知らずなのだろう。痛いとき、つらいときは、その部位が大声で主張するのに、痛みがなくなると、痛かったことすら忘れ、その部位への意識がなくなる。

私の場合、肩と首の重みが消えた。老眼のほうは、長時間パソコンを打っているとひどくなるが、眼球トレーニングを1セット行い、画面から数時間離れると、また老眼鏡なしでも見られるようになる。これからもぜひ続けよう。

コロナ禍が終息したとき、キラキラした目で、きりりとした口もとの若見えを手に入れられたら。いや、見た目だけでなく、口の中や脳の老化も食い止められるなら。そう考えて、さらに熱心に顔トレと眼球体操にいそしむのだった。

これはNG! 顔を歪めたり、目を細めてしまってはダメです! まっすぐ前を向いて目を見開いて、と松島さん