エントリーシート、日記、エッセイに至るまで
だからエピソードを書こうと思ったら、まずは「これは主人公と何が出会う物語なのか?」を考えたほうがいい。
そしてこれ、創作に限った話ではない。というか、創作に限った話だとしたら私がこんなにえらそうに書けるわけがない!(私はれっきとした非創作者である)。
本や映画の感想、あるいは就職活動や転職活動のエントリーシート、日記、エッセイに至るまで。どんな文章でも、なにかの出来事を書こうと思ったら、出会いは避けて通れない。
たとえばエントリーシートなら「自分が●●というバイトに出会って変わった話」、本の感想なら「自分が●●の本を読んで考えた話」。
なにかと出会った自分は、どうなったか。それを書くのが――たとえばエッセイや感想、体験談といった――エピソードというものだ。
創作との違いは、出会う主人公が、自分か、他人(架空の人物)かどうか、の差でしかない。
ね? そう考えると、小説(創作)の名場面を読むことも自分の文章修業に繋がるってもんです。自分で創作する人もそうでない人も、ぜひ本連載を追いかけてみてくださいませ。