【おすすめランチ】フレンチ初心者にも、食通にもお勧めの一軒　〜ボネラン（東京・渋谷区）

手前が「フランス産仔鴨のロースト、ポムピューレ」。脂肪分が少なくやわらかなランド産の仔鴨は、クセがなく食べやすい。奥は前菜「スモークサーモンとカブのマリネ、ラビゴットソース」。桜のスモークウッドで薫香をまとったサーモンは、脂ののったノルウェー産。料理はランチのコース（3960円）から。カンパーニュなど3種が揃う自家製パンも美味

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フレンチ初心者にも、食通にもお勧めの一軒

原宿で見つけた都会のジャングル。それが複合ビル「GYRE」4階のレストランフロア「GYRE.FOOD」だ。1000㎡にも及ぶ広々とした空間は、「循環」をテーマにレストラン、カフェ、デリやグローサリーショップなど4つの店舗から構成されている。その一つがこの「ボネラン」。隣接するグランメゾン「エラン」のカジュアルラインだ。

パスタかリゾットを選べるセット（1980円）もある。写真は「桜海老と菜の花のペぺロンチーノ」

「ガストロノミックなグランメゾンのモダンフレンチとは違い、こちらはぐっとクラシック。一目見て何を食べているのかがわかる、安心感のあるおいしさを目指しています」とは、信太竜馬シェフ。

銀座「ロオジエ」で修業後、パリで研鑽を積み、銀座「エスキス」ではスーシェフまで務めた俊英だ。その言葉通り、メニューを見れば、牛ザブトンのステーキやスモークサーモンとカブのマリネなどフレンチ定番の味が並ぶ。

とはいえ、そこはグランメゾンの血を引く同店のこと。仔鴨のローストにしても、火入れが実にデリケート。オーブンではなく、バターを繰り返し回しかけながらフライパンでじっくり火を入れていくアロゼの手法で焼けばこその、しっとりとした味わいを楽しませてくれる。フレンチ初心者にも、モダンフレンチは一通り味わった食通にもお勧めの一軒だ。