近所の公園、黒のレース（写真撮影：末井さん）
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思い出はセンチメンタル

人が生きて行けば、辛かったことも、楽しかったことも、寂しかったことも、嬉しかったことも、思い出として残ります。逆に言えば、人は思い出を作るために生きているとも言えます。

人は死ぬ時、昔の思い出が走馬灯のように頭のなかを駆け巡るそうです。もしそうだとしたら、楽しい思い出がいっぱいある人は、その思い出に浸って心安らかに死んで行けますが、悲しい思い出しかない人は辛いと思います。もっと辛い人は、何も思い出がない人ですね。

ぼくはもう新しいことにチャレンジするつもりもないし、ドラマチックな出来事も起こらないないだろうし、そろそろ思い出と生きて行く時ではないかと思っています。

思い出はセンチメンタルです。過ぎ去った日々に戻ることが出来ないからです。でも、昔の音楽を聴いたりしながら、思い出に浸っている時、何だか満ち足りたような気持ちになるのです。こうして昔の話を思い出して書いたりしているのも、思い出と生きていることなのかもしれません。